電力総連は、平成22年6月12日(土)〜21日(月)の10日間「第14回人間と地球のふれあいセミナー」を、フィリピン共和国ヌエバビスカヤ州キランで開催した。本セミナーは、電力総連「ふれあいプロジェクト」の中心的活動として、1995年から開催しており、今回を含めて、259名の「ふれ愛すと(セミナー参加者の愛称)」を派遣、約23,700本の苗木を植林してきており、その成果は着実に育っている。 |
人間と地球のふれあいセミナーは、海外での植林活動を通じて、地球規模で進む環境問題に対する意識高揚を図ることや、現地での生活交流を通じて、日常生活で忘れかけている「優しさ」「思いやり」という人間の持つ感性を再認識するとともに、次代のユニオンリーダー、社会貢献活動リーダーの養成を図ることを目的としている。
今回は、各構成総連からの参加者21名と事務局4名、オイスカ職員1名の計26名の「ふれ愛すと」を派遣した。
本セミナーの開催およびその後の管理に係る費用の一部は、組合員のみなさんにご協力いただいている「ふれあいカンパ」で賄われている。これまでに植林した苗木の中には、15メートルを超える立派な木に成長しているものもあり、電力総連の森は、キランの大地で着実に育っている。
<人間とのふれあい>
全国各地から集まった「ふれ愛すと」が現地での共同生活で、助け合い・知恵を出し合うことを通じて、お互いの個性を尊重するとともに強固な絆を築いていった。また、現地の人々と共に植林活動で汗を流すことやホームビジット・ホームステイを通じて、現地の生活や文化を体験する中で、ワーカーさんやホストファミリーの持つ「優しさ」「思いやり」にふれた。
併せて、電力総連ふれあいカンパから拠出している「子供の森計画」に支援校として新たに加わるカレブ小学校を訪問し、子供たちの歓迎を受けるとともに、環境クイズや「めんこ」「けん玉」「竹とんぼ」「ドッジボール」などの日本の遊びを一緒に楽しんだ。最後に、みんなで校舎の裏の広場に記念の植林を行い、今後、子供たちの手でこの木を大切に育ててもらうことをお願いした。
<地球とのふれあい>
キランでの植林作業は、気温35度を超える亜熱帯気候の中、苗木(主にユーカリ:生長が早い)を背負って山道を1時間かけて登った後に、急斜面の山中で行うことになる。最初に、現地ワーカーさんから説明を受けた後、汗と土にまみれながら小さな苗木一本一本を優しく丁寧に植えていく。今回は、4日間の植林作業で約2,658本の苗木を植えることが出来た。ふれ愛すとの中には、灼熱の熱さや慣れない重労働に弱気になることもあったが、みんなで協力して、声を掛けあいながら、歌いながら作業することで、「キツイ植林」が「楽しい植林」へと変わっていった。そして、最後の一本をリーダーが代表して植え、みんなで、今回の成果を振り返った時、植林活動を終えた達成感で胸が一杯になった。自分たちの苗木が大きく育っていくことを祈るとともに、これまでのふれ愛すとが植林した苗木が着実に育っていることも確認しキランを後にした。
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