【事務局所感】
フィリピンのこの時期としては大変珍しく、台風の影響で一過問以上雨が降り続いた。
当初の計画を尽く変更しながらも「第6期人間と地球のふれあいセミナー」は続けられ、前半はOISCAの支援する学校の訪問を行い、小学校のほか計画にはなかった高校へも訪問する機会を得る事が出来た。
訪問したすべての学校での「心温まる」歓迎と、子供たちの「輝いた瞳」は、ふれ愛すと全員に何かを与えてくれたはずである。その想いは、ふれ愛すと一人ひとりの胸にあることだろうが、決してその感じた想いを、これからの人生を歩んで行くなかで忘れることなく、自分の財産として持ち続けてほしいものである。
キランの植林プロジェクト現地を離れる2日ほど前になって、ようやく天候が回復し、ふれ愛すとの本来の仕事であった植林作業が行われた。
雨の影響で今まで植林作業ができなかった遅れを取り戻すかのように、早朝から2往復するというハードな日程、背負子(しょいこ)に積まれた苗には、これまでの雨水をおもいっきり含んで重たさを増し、ふれ愛すとの肩に重くのしかかった。植林場所へ続く山道は、天候が回復したばかりで足元はまだまだ悪い状態であった。
そうした悪条件にもかかわらず、ふれ愛すとの想いは、一週間ほどくすぶっていた身体と、「植林したい」という気持ちと重なり、1日半の作業ではあったが、お互い励まし助け合いながら、1000本あまりの苗を植えることが出来た。
植えることのできた苗の本数の結果は結果として、このセミナーに参加し、ふれ愛すとの一員となって植林作業を続けられたということに、喜びと誇りを感じてほしい。
精一杯、自分達のできることをやったのだから…。
最後に、この「第6回人間と地球のふれあいセミナー」を通じ、フィリピンという異国の地で今まで体験したことのない数多くのことを、目で見て、身体で感じ、学んだことだろうと思う。今回得たことを今後どう生かしていくかはふれ愛すと自身の気持ち次第である。今回の第6回セミナーで、総勢99名の「ふれ愛すと」が誕生している。全国各地に同じ体験、同じ感動をした多くの仲間がいる。そうした仲間の輪を広げ、今以上にこのセミナーを大きく成長させるために「ふれ愛すと」一人ひとりの活躍を期待したいものである。
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