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 「人間と地球のふれあいセミナー」
 第8期セミナー【2002年6月28日〜7月7日】

第8期セミナー
【事務局所感】
 第8回となった 「人間と地球のふれあいセミナー」 であるが、 このセミナー名を考えた当時の担当者はすばらしいと感心する。 人間とのふれあい、 地球とのふれあい、 2本柱で実施しているこのセミナーに、 ピッタリなネーミングだと思う。
 人間とのふれあいとして、 私たちの生活水準に近いファミリーにお世話になるホームステイと、 農業などを中心とした自給自足の生活を送っているフィリピンにおいては、 ごく一般的なファミリーにお世話になったホームビジットなどを通じて、 現地の人々の生活にふれる体験をしてもらった。 また、 電力総連 「ふれあいカンパ」 で支援しているオイスカ 「子供の森計画」 支援校の訪問を通じて、 純粋無垢な子供たちとの交流も行ってきた。 そして、 なによりもセミナー参加者相互の交流が、 この人間とのふれあいで大きなウェイトを占めていたのではないだろうか。 10日間という短い期間ではあったが、 起床から食事、 そして昼間の植林作業、 更に水浴び、 就寝まで共にし、 個室はトイレだけという生活を送り、 互いに協力し助け合った16名の仲間たちとの絆を、 これからも大切にしていただきたい。
 地球とのふれあいとして、 空から容赦なく照り付ける太陽のもと、 暑さと闘いながら行った植林作業、 そして休憩時間には我々に涼をもたらしてくれる風、 一度雨が降れば、 あっという間に濁ってしまう谷からの引き水を使った洗濯および水浴びをはじめ、 夜のまぶしいばかりの星空、 蛍のツリーなど、 まさに大自然の中で、 地球に足をつけた生活をしてもらった。 日本での生活と比べることはできないかも知れないが、 自然とともに暮らすといった人間本来の生活を考えるきっかけとなったと考えている。
 このような生活の中で考えさせられたこともあった。 それは 「命と食」 ということである。 セミナー中に、 我々から見えるところで、 ひとつの命が奪われ食材となった。 この瞬間ミーティングをしていた我々は涙と沈黙に包まれた。 私たち日本人は、 普段当たり前のように魚とか肉などを食しているが、 私たちが生きていくうえで、 死があって生があるということを再認識することとなった。 フィリピンの一般家庭に冷蔵庫はない、 従って肉類については食べる時に命を奪うのである。 それが、 フィリピンでは常識であり、 我々にとっては非常識なのである。 命を奪われる動物は泣き叫ぶ、 それでも私たち人間は、 自分たちが生きるために命を奪う、 そして食べる。 自然の摂理であるが、 私たちのために命を落とした動物たちに感謝しながら食さなければならない。
 今回のセミナーは、 有給休暇やボランティア休暇の問題ではなく、 職場を2週間も空けることが難しくなってきているという意見から、 日程を5日間短縮し10日間で実施した。 現地でのプログラムは、 ほぼ例年どおり実施してきたが、 これまでのセミナーと比較すると、 時間に追われているという感が否めなかったように思う。 私たちの生活は、 9時から17時30分までの仕事の時間を中心に、 起床時間や家庭での団らん、 そして個の時間から就寝時間などが構成されている。 フィリピンでは、 太陽の動き (昼間の時間や季節) や天候などによって、 その日の生活が変わってくる。 朝は、 日の出とともに起床し働く、 暑い時間帯は休み、 また働いて暗くなったら寝る。 セミナーでは、 こういうフィリピンスタイルの生活を体験させたかったが、 タイトな日程上、 今回はできなかった。 これまでの反省をもとに、 さらに充実したセミナーとなるよう努力していきたい。
 参加者は、 今セミナーを通じて、 語学力、 判断力、 コミュニケーション能力、 体力の限界など、 自分の能力や限界について自覚したと思う。 しかし、 個の能力は小さいが、 お互いに励まし合い協力することによって、 その能力や限界を超えたことができるということも学んだと思う。 その能力や限界点を更に高めていくのも、 低下させていくのも、 本人の努力次第である。 参加者の今後の努力に期待したい。
 また、 セミナーの目的のひとつでもある、 人間の持つ 「優しさ」 「温かさ」 という感性については充分感じ、 再認識してもらえたと考えている。 今後は、 セミナーで得た知識や経験をもとに、 フィリピンの現状やこのセミナーのことなどを、 多くの仲間に伝えていただきたい。 そして、 それぞれの各職場や各単組、 各構成総連における労働運動に活かしていただきたいと思う。 第8期ふれ愛すとの活躍に期待する。
 最後に、 1995年に始まったこのセミナーだが、 今回を含め130名のふれ愛すとを誕生させている。 ふれ愛すとが植林した小さな苗は、 10メートル以上の大きな木々に成長し、 森の一部となりつつある。 また、 帰国後、 各地域で植林活動に取り組んだり、 各構成総連のボランティアリーダーとして活躍しているふれ愛すとも多い。 さらに、 セミナーで培った絆を広げ、 新たなメンバーとともにプライベートツアーを企画し、 本当のボランティアとしてフィリピンで植林活動をしているふれ愛すともいる。 ふれ愛すとの輪がますます広がっていくことと、 ふれ愛すとが植林をしたキランの山々が、 電力総連の森として、 今後も大きく広がっていくことを期待したい。

【ふれ愛すと (団員) 名簿】
構成総連名 名前 単組名 構成総連役職
単組役職
北海道 佐々木 雅一 北海道営配エンジニアリング
労働組合
青年委員会副会長
道央支部執行委員長
東北 中島 靖一 東北電力労働組合

関東 大塚 浩之 東京電力労働組合 千葉県電力総連青年委員
姉ヶ崎支部青年部役員
関東 萩原 一樹 東京電力労働組合
中部 春原 基成 中部電力労働組合
北陸 石川 和栄 北陸電力労働組合
関西 田中 美貴 関西テック労働組合
関西 馬越 宏之 大阪メディアポート
労働組合
青年委員会副議長
中国地方 川向 博之 中電プラント労働組合 青年委員会事務局長
青年部事務局長
四国 小野 諭 四国電気保安協会労働組合
青年委員
九州 相星 裕規 新九州電力労働組合 宮崎県総連青年委員会主査
宮崎支部青年部スタッフ
沖縄 嵩本 安 沖縄電力労働組合
浦添分会分会委員
原電 澤田 拓也 原電ビジネスサービス
労働組合

電発 西脇 学 開発計算センター労働組合
教育宣伝部長
団長 森山 泰広 電力総連 組織局部長
事務局長 黒沢 孝志 原電総連 事務局次長
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