電力総連は、 6月10日(土)〜19日(月)の10日間、フィリピン共和国において第11回「人間と地球のふれあいセミナー」を実施した。このセミナーは、電力総連ふれあいプロジェクトの中心的活動として1995年から開催しており、これまで196名の「ふれ愛すと」(セミナー参加者の愛称)を派遣し、1万5千本を超える苗を同国に植林している 。今年は、「ふれ愛すと」たちが自発的に、事前研修の日からセミナー当日までに身近に出来る社会貢献活動として「ベルマーク」を集め財団法人オイスカに寄付を行った。 |
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「人間と地球のふれあいセミナー」は、海外での植林活動を通じて、地球規模で進む環境問題に対する意識高揚を図ることや、私たちが、多忙な毎日の中で忘れかけている「優しさ」「思いやり」という人間の持つ感性を再認識することや、次代のユニオンリーダー、社会貢献活動リーダーの養成を図ることを目的としている。
今回は、各構成総連からの参加者 16名と、事務局3名を合わせた19名の「ふれ愛すと」をフィリピンの山岳地帯に派遣した。
フィリピン共和国ヌエバヴィスカヤ州キラン村では、これまで植林した苗が根付き、高いものは 15メートルを超える木に生長している。
これらの植林活動およびその後の管理に係る費用は、組合員のみなさんにご協力いただいている「ふれあいカンパ」で賄われている。ふれあいカンパの一部を財団法人オイスカへ拠出、現地の「オイスカ・ヌエバヴィスカヤ州植林プロジェクト」が私たちの植えた苗の生育を見守っている。このような連携により、これまで「ふれ愛すと」が植林した苗は、順調に生育し、電力総連の森が 確実に育っている。
〈人間とのふれあい〉
人間とのふれあいでは、全国各地から集まった「ふれ愛すと」同士が共同生活の中で、お互いを尊重し、知恵を出し合い、助け合い、励まし合いながら強固な絆を築いた。
また、フィリピンの人々とのふれあいは、ホームステイやホームビジットを通じて現地の人々の生活や文化を体験する中で、ホストファミリーが持っていた「優しさ」に皆が感動し、中にはフィリピンでの再会を約束する者もいた。
「子供の森計画」支援校訪問では、ふれあいカンパで支援している「マガプイ小学校」と「ラブニ小学校」を訪問した。ふれあいカンパの支援金が有効に活用されているかどうかの視察も兼ねての訪問である。小学校では、子供達と一緒に記念植林を行うとともに、「ふれ愛すと」が創作した環境問題をテーマにした劇とクイズなどで交流を行った。その劇とクイズは、「子供の森計画」に参加する全学校で行いたいとの要望を受け、機材一式をオイスカ・フィリピンに寄贈した。
最後に、小学校の代表者より電力総連の支援に対する感謝と謝辞が述べられた。
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〈地球とのふれあい〉
さて、地球とのふれあいは、亜熱帯性気候のもとでの植林作業である。オイスカ現地スタッフに説明を受けながら、背負子にジェメリーナの苗を積んで最大斜度約35度の山道を1時間近くかけて登る。今年から植林地の下草刈や動物避けの柵作りなどのメンテナンス作業も行った。植林作業では、大きく育てと願いながら一本一本植林し、ワーカーさんの力も借りながら、4日間の植林作業で約2200本の苗を植林した。ふれ愛すとは、植林した苗が元気に育ってくれることを願いつつ、キラン村を後にした。
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