電力総連は、6月14日(土)〜23日(月)の10日間「第13回人間と地球のふれあいセミナー」を、フィリピン共和国ヌエバビスカヤ州キランで開催した。本セミナーは、電力総連「ふれあいプロジェクト」の中心的活動として、1995年から開催しており、今回を含めて、234名の「ふれ愛すと(セミナー参加者の愛称)」を派遣、約21,000本の苗木を植林してきており、その成果は着実に育っている。 |

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人間と地球のふれあいセミナーは、海外での植林活動を通じて、地球規模で進む環境問題に対する意識高揚を図ることや、現地での生活交流を通じて、日常生活で忘れかけている「優しさ」「思いやり」という人間の持つ感性を再認識するとともに、次代のユニオンリーダー、社会貢献活動リーダーの養成を図ることを目的としている。
今回は、各構成総連からの参加者17名と事務局3名、オイスカ職員1名の計21名の「ふれ愛すと」を派遣した。
本セミナーの開催およびその後の管理に係る費用は、組合員のみなさんにご協力いただいている「ふれあいカンパ」で賄われている。これまでに植林した苗木の中には、15メートルを超える立派な木に成長しているものもあり、電力総連の森がキランの大地で着実に育っている。
<人間とのふれあい>
全国各地から集まった「ふれ愛すと」が現地での共同生活で、助け合いや知恵を出し合うことを通じて、お互いの個性を尊重するとともに強固な絆を築いていった。また、現地の人々と共に植林活動で汗を流すことやホームビジット・ホームステイを通じて、現地の生活や文化を体験する中で、ワーカーさんやホストファミリーの持つ「優しさ」「思いやり」にふれた。

併せて、電力総連ふれあいカンパから拠出している「子供の森計画」の支援校サン・ファビアン小学校を訪問し、これまでの活動成果を確認するとともに、環境問題に関するクイズ、ドッジボール、長縄跳び、記念植樹などで子供達との交流を深めた。最後に、ふれ愛すと代表から学習機材などを贈呈した。
<地球とのふれあい>
現地での植林作業は、気温35度を超える亜熱帯気候の中、苗木(ジェメリーナ・マホガニーなど)を背負って山道を1時間かけて登り、急斜面の山中で行った。現地ワーカーさんから説明を受けた後、汗と土にまみれながら小さな苗木一本一本を優しく丁寧に植えた。今回は、4日間の植林作業で約2,000本の苗木を植えることが出来た。ふれ愛すとの中には、灼熱の熱さや慣れない重労働に弱気になることもあったが、全員の協力と励まし合いにより、日を追うごとに力強くたくましく成長していった。最後の一本については、大きく育っていくことを願いながら全員で植えるとともに、これまでのふれ愛すとが植林した苗木が着実に育っていることも確認しキランを後にした。
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