電力総連は、6月1日から3日にかけて「富士社会教育センター御殿場本校」(静岡県御殿場市)において、「第5回ユースリーダーズセミナー」を開催した。 本セミナーは次代を担う青年リーダー育成を目的として、知識向上、社会貢献、全国大での相互研鑽・交流により、青年活動の活性化を図ることを目的としており、今回で第5回目の開催となる。 今回も全国から98名の青年リーダーが参加、「知識」「スキル」「経験」「モチベーション」をテーマに、様々なカリキュラムを実施した。 セミナーの1日目は開講式からはじまり、セミナーの企画・運営を行った全国青年委員を代表して日向副主査から挨拶があり、その後、電力総連を代表して小田部会長代理からの挨拶、及び、浜野よしふみ候補予定者からの決意表明があった。
引き続き「労働運動の歴史とリーダーの役割」をテーマに富士山ナショナル・トラスト理事長(前富士社会教育センター常務理事)の花田講師による講義、その後、グループ毎の「チームフラッグ」作りを夕食をはさみながら行い、全グループが、それぞれの作品とそこに込めた思いを発表した。 2日目は、午前中に全国青年委員より「富士山ナショナル・トラスト活動」、「今後の植樹にむけての準備作業」について説明を受け、その後「苗の移動」「苗の移植」「林の整備・チップ作り」「苗置き場の整備」の各グループに別れ、手際よく作業を行った。 午後からは、富士山五合目において植樹を行うべく現地に向かったものの、到着と同時に強い降雨に見舞われた。そんな中でも参加者は精力的に植樹作業をこなし、ウツギやヤマハンノキ、イヌエンジュ等600本を植樹した。 その後、雨もあがり、当初予定していた作業時間にも余裕があったため、前回までの植樹作業時に「日差しと風の防護」のために設置していた「竹柵」について、富士山の世界遺産登録へ向けて景観保持の観点から撤去を要請されていることから、これらの撤去作業を行った。
夜には、昼間の作業の疲れを感じさせることなく、全国青年委員の企画により「竹飯ごう」での炊飯を加えたバーベキューやキャンプファイヤー、班交流を行い、全員で楽しいひとときを過ごすことができた。
最終日は、電力総連・岡崎社会産業政策局長より「電力関連産業に働く仲間のために」と題して、電力関連産業がおかれている状況とそこで必死に働く仲間の存在について意義深い講演があり、参加者は非常に関心を持って聞き入っていた。
その後、最後のカリキュラムとして、本セミナーで学んだこと、仲間との交流で得たものをヒントに「青年委員に必要な100くらいのこと」をテーマとしたグループディスカッションを行い、その内容を発表した。 閉講式では、遠藤組織局長より、これからの活躍に期待を込めた挨拶があり、その後、本セミナーを企画・運営した青年委員を代表して安島主査(関東電力総連)が挨拶に立ち、「これから色々な場面で悩むことや大変なこともあるかと思う。そんな時に電力関連産業で働く、全国の仲間のことを想えば乗り越えていけるはず。本セミナーで経験したことを各構成総連に持ち帰り、青年活動のさらなる活性化に取り組んでいこう」と呼びかけ、締めくくった。