電力総連は、5月31日から2日にかけて「富士社会教育センター御殿場本校」(静岡県御殿場市)において、「第6回ユースリーダーズセミナー」を開催した。 本セミナーは次代を担う青年リーダー育成を目的として、知識向上、社会貢献、全国大での相互研鑽・交流により、青年活動の活性化を図ることを目的としており、今回で第6回目の開催となる。
今回も全国から98名の青年リーダーが参加、「知識」「スキル」「経験」「モチベーション」をテーマに、様々なカリキュラムを実施した。
セミナーの1日目は開講式からはじまり、そこでは、セミナーの企画・運営を行った全国青年委員を代表して茂古沼副主査から挨拶があり、その後、富士山ナショナル・トラスト花田理事長より歓迎の挨拶、電力総連を代表して遠藤組織局長からの挨拶があった。
引き続き「民主的労働運動の理念」をテーマに富士山ナショナル・トラスト理事長(前富士社会教育センター常務理事)の花田講師による講義の後、「アイスの実」を使ったアイスブレーク、グループ毎に全国各地方のイメージキャラクターをモチーフにした「チームフラッグ」の作成および発表を、夕食を挟みながら21:30まで行った。初日のプログラム終了後は班交流を行い、遅くまで語り合った。 なお、夕刻には「浜野よしふみ」組織内候補予定者(当時)が会場に駆けつけ、いよいよ間近に迫った闘いへ向けての決意表明を行うとともに、全国青年委員会安島主査の音頭による「ガンバロー三唱」により、浜野よしふみ候補予定者を激励し、セミナー参加者全員で共に闘い抜くことを誓った。
2日目は、6:30に電力総連青年愛唱歌「かがやいて」のさわやかなメロディーで起床し、ラジオ体操・朝食の後、午前中は全国青年委員より「富士山ナショナル・トラスト活動」、「今後の植樹にむけての準備作業」について説明を受け、その後、富士社会教育センターの庭において「苗の移動」「苗の移植」「林の整備・チップ作り」「苗育成畑の除草」の各グループに別れ、手際よく作業を行った。
午後からは、富士山五合目において実際に植樹作業を行った。珍しくくっきりとした富士山の頂きが見守る中、参加者は精力的に植樹作業をこなし、ウツギやヤマハンノキ、イヌエンジュ等400本を植樹した。 その後、当初予定していた作業時間にも余裕があったため、前回までの植樹作業時に「日差しと風の防護」のために設置していた「竹柵」について、富士山の世界遺産登録へ向けて景観保持の観点から撤去を要請されていることからこれらの撤去作業を行い、また、最近の山肌崩落現場を見学し、植樹の必要性を改めて実感した。
無事植樹を終え、富士社会教育センターに戻った参加者は、昼間の作業の疲れを感じさせることなく、バーベキューやキャンプファイヤー、班交流を行い、全員で楽しいひとときを過ごすことができた。 なお、バーベキューからは種岡電力総連会長も参加し、セミナー参加者に今後の活躍を期待する旨のエールを送るとともに、参加者との交流を図った。
最終日は、6:00起床、ラジオ体操・朝食ののち、8:00から若杉政治渉外局長より「電力関連産業を取り巻く状況と参議院議員選挙に向けて」と題して、電力関連産業がおかれている状況とそこで必死に働く仲間の存在、そしてその仲間や自分自身の職場と暮らしを守っていくために、政治活動へ取り組むことの重要性について意義深い講演があり、参加者は非常に関心を持って聞き入っていた。
その後、最後のカリキュラムとして、セミナー参加者に組合活動における青年部の役割を再認識してもらうことを目的に、今回のユースリーダーズセミナー各カリキュラムの意図を全国青年委員より説明した後に、本セミナーで学んだこと、仲間との交流で得たものをヒントに、グループディスカッションと、これからの各自が青年活動に取り組んでいく上での「決意表明」を行った。
閉講式では、小田部会長代理より、全国青年委員と参加者全員が一つになって作り上げた本セミナーが大成功だった旨の講評があり、その後、本セミナーを企画・運営した青年委員を代表して安島主査(関東電力総連)が挨拶に立ち、「今回のユースリーダーズセミナーは≪力≫をテーマに開催した。≪力≫は間違った使い方をすれば人を傷つける暴力等につながる。しかし、正しい使い方をし、みんなの力をあわせれば、こんなに素晴らしいセミナーを開催することができる。また、この≪力≫を各自が持ち帰り、全国の仲間みんなの≪力≫を合わせて、いよいよ来月に迫った夏の闘いを最後まで粘り強く闘い抜こう!」と呼びかけ、締めくくった。