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冒頭、岸本会長より基調講義として「現在、電力総連では電力システム改革やエネルギー基本計画、春闘等多くの課題が山積している。これらの課題に対して、電力総連として、精一杯取り組んでいく。」「今後、社会に向かってどういう風に情報を発信していくのか、OBも含め組合員への情報発信や情報共有をしっかりと対応していかなければならない。」「労使協調との言葉があるが、労使対等だと思っている。厳しい時代だからこそ、対等に話し合い、活動を進めていきたい。」「組合活動はコミュニケーションが重要であり、会社に言えないことでも組合には言えるような環境を構築していかなければならい。組合のリーダーとして組合員より2歩も3歩も前を進む必要はない。半歩で良い。半歩前を進み、いつでも組合員の声が届くような立ち位置で活動を展開してほしい。」と講義いただいた。 |
続いて、(株)日本レーザー 近藤宣之社長より「労働運動と組合リーダーの役割」について講義をいただき、戦後の労働運動の変遷と組合リーダーの役割、組織の活性化と多様化にあわせた労働組合の活動について講演された。2日目には、社労研 大野事務局長からは組織防衛の観点から、リーダーがなすべき役割、心構えについて講演いただいた。その後、電力総連役員との意見交換会を実施。前段で、各局の業務について説明を行った後、参加者を2つのグループに分け、電力総連役員を交えてのグループディスカッションを行った。前日に各班で作成した、電力総連活動や、日ごろ組合活動をするうえでの疑問点・問題点、各職場の課題等について、意見交換を行い、電力総連役員からのコメントをいただき今後の活動に対してアドバイスをいただいた。各班では「若年層の組合活動離れについて、どう対応したらよいか?」「男女平等参画の理想と現実の違いについて」「スマートメーター導入による今後の動向」「春闘における総連の対応について」「民主党を支持政党とする意義について」等々、参加者の熱のこもった意見が交された。
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最終日には、組織内国会議員の浜野喜史参議院議員より国政報告を受け、組織内国会議員としての基本的考え方、姿勢、当面の取組等を報告いただき、参加者が組織内国会議員をより身近に感じられる報告会となった。
3日間通して、富士社会教育センター 中村講師により、「職場活動とワークルール」「経営分析の基本」等の講義が実施され、組合役員としての日常活動における知識、交渉能力等が向上できた研修となった。
また参加した役員は、全国に広がるネットワークの素晴らしさを改めて感じることとなり、あらゆる機会を通じて連帯を深めることを確認し研修を終了した。
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