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 組織の強化をめざして
 2019ユニオンカレッジを開催

ユニオンリーダーとして活動していくために
〜 電力総連 2019ユニオンカレッジを開催 〜

電力総連は、令和元年10月31日(木)から11月2日(土)にわたり、レクトーレ葉山(神奈川県三浦郡葉山町)において構成総連、加盟組合の新任役員50名の参加のもと、「電力総連2019ユニオンカレッジ」を開催した。

基調講義を行う
酒井会長代理

はじめに、酒井会長代理より基調講義を行い、「台風15号により停電が長期化した原因について、電柱強度に対しての問題提起や電線の地中化議論など、様々な意見が出ているが、真の原因は倒木や土砂崩れによって交通網が遮断された事であり、職場の皆さんがしっかりと復旧を行っていることや、電力の安定供給と電力の自由化は共存しあえるのかなど、電力関連産業の課題についてしっかり発信して行く。」と現状の課題を伝え、「これから電力総連の活動をもっとより良くする為に、地域の壁や職種の壁などを取り払って活動しなければならない、今日集まっている皆さんから壁を取り払って活動をして欲しい。また、過去の先輩達の歴史を振り返り活動をすることで、組合組織の課題や、役員の継承など、活動をする上でのヒントがある。歴史を振り返り活動の視点を広げてほしい。最後に、これから皆さんが活動を行なって行く上で、【誰もが誰かを支え、誰もが誰かに支えられている】このことを意識し言葉だけでなく、行動で組合員に寄り添って活動をしていって貰いたい」と参加者を激励した。

国政対応の中、浜野よしふみ参議院議員と小林正夫議員よりスカイプを活用し国政報告を受けた。浜野議員より、「国会が空転してしまって質問の予定日がずれ込んでしまっているが、「停電の検証」「託送料金のあり方」「保安人材の確保」「適切な工期の確保」などの質問をしっかりと準備をしており、今後も職場の皆さんの実情を教えて頂き国に意見を伝えて行く」と挨拶した。

小林議員より、今回の台風被害状況について参加に質問され、「復旧作業をなど普段と異なる作業環境で、安全第一の復旧作業を進めて頂きたい」と伝えられた。また、「今回の統一会派は、国会の中でグループが一緒になったことであり、そもそも別の党である。国民民主党の政策について変わることはない。」と政治状況などを報告された。参加者からは、「原子力政策の今後について」「電力の自由化について」など質疑を交わした。

講演をされる
近藤 宜之 氏

続いて、(株)日本レーザー 近藤 宣之 会長より「労働運動理念と役割」と題し講演をいただいた。参加者に対し「今の日本は、志を持って働いている労働者が少なくなってしまった、働くことへの幸福度が低くなってしまっているから志を保てなくなっているのではないか。会社は"おカネ"にフォーカスした経営を行う一方、労働組合は"ヒト"にフォーカスした運動を展開している。働くことへの魅力を労働組合として考える必要がある。役員として【今、ここ、自分】の気持ちが必要である。【今やらなくていつやるのか・ここでやらなくって何処でやるのか・自分がやらなくて誰がやるのか】気概をもって活動を展開して欲しい。また、高齢者雇用や外国人労働者などの多様性を受け止めることができる能力が重要である。職場リーダーとして今後の活躍に期待している。」との励ましの言葉がかけられた。

2日目は、社労研 大野 俊三 事務局長が「組織防衛の必要性」と題した講演を行い、「会社の人材育成は、多くは仕事のスキルアップが目的である。人材育成は、人格の向上に目的を置かないと、損得だけがわかる人間になってしまう。損得だけがわかる人間だと、物事の善悪が判らくなってしまう。労働組合の人材育成は、人格の向上を目指し活動している。損得ではなく善悪で物事をはかる役員でなければならない。会社の目的は業績を上げて従業員の幸せを目指し、労働組合は、組合員の幸せを通じて業績を上げることになる。このスタスの違いが人材育成にもかかわってくる。そして、問題のない職場はない、常に問題意識をもって活動をしていくことが大切である。問題意識があることは、職場の課題が見えていることである。職場の課題は、聴くことで、職場の不満は8割なくなる。労働組合役員は黙って聴くことで職場の不満を吐き出させることが大切である。

最高の労働条件は良い上司に出会うことである。良い上司とは、人のことを知っていることである。人のことを知るとは、喜怒哀楽がわかることである。そして、自分以上に後輩・部下を育てることである。人を育てることは、人のために汗をかくことである。そのことが経験できるのは、組合役員だけである。」とアドバイスをいただいた。

電力総連役員を交えての意見交換では、各局からの取り組み状況報告をした後、参加者各班で前日にとりまとめた質問事項を電力総連執行委員が回答する形式で意見交換を実施した。「安全衛生の取り組み」「政治活動への理解活動」「エネルギー政策を巡る諸課題への対応」「労働政策や働き方改革への取組み」などが挙げられ、熱のこもった意見交換となった。

○国政報告を行う小林正夫議員
○国政報告を行う浜野よしふみ議員
講演をされる
中村 勝雄
全体総括をする
伊豆局長

また、3日間を通して、富士社会教育センター 中村 勝雄 専務理事から講義を受けた。「職場課題解決への取り組み」「上手な職場マネージメント効果的コミュニケーション」「安全への取組・マインド」等の講義では、「職場の声をどのように組織の課題として活動をしていくか」「勝者型のコミュニケーションから、コーディネート型コミュケーションへ」「安全衛生活動は、知行合一であり、どんなに安全衛生が大切だと理由を知っていても、実践をしなければ知っていることにはならない、安全衛生は実践哲学になる」「日本は法治国家で、私たちの意見を反映させるには考えを、理解してもらえる議員がいることは大切である」など民主的な労働運動の必要性や、組合役員として日常活動等における知識、安全衛生、政治と暮らしのつながりなど、組合役員として知識を深める講義となった。また、3日間の共同生活や交流などを通じて、全国大の仲間同士のネットワークづくりや連帯感を醸成することができた。

最後に、伊豆組織局長から「これからの時代は、デジタル化が進む一方である。そのような中、組合員と膝と膝を突き合わせ対話を行うことは、アナログなことになる。メールやラインなどデジタルなことだけではなく、対話をするといったアナログな活動が今後より重要になってくる。これから組合役員として、すべての人にありがとうの気持ちを持って活動をして行ってもらいたい。」と3日間の総括を行い、2019ユニオンカレッジを終了した。

以 上

○受講風景

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