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 組織の強化をめざして
 2020ユニオンカレッジを開催

ユニオンリーダーとして活動していくために
〜 電力総連 2020ユニオンカレッジを開催 〜

電力総連は、令和2年10月29日(木)〜31日(土)にわたり、レクトーレ葉山(神奈川県三浦郡葉山町)において構成総連、加盟組合の新任役員34名の参加のもと、「電力総連2020ユニオンカレッジ」を開催した。

基調講義を行う
酒井会長代理

はじめに、酒井会長代理より挨拶を含め自身の経験談を交えながら、「コロナ禍におけるコミュニケーションの大切さ・過去の先輩たち(歴史)から学ぶ大切さ・組織防衛の必要性」について基調講演が行われ「これから皆さんが活動を行なって行く上で、『誰もが誰かを支え、誰もが誰かに支えられている』このことを意識し言葉だけでなく、行動で組合員に寄り添って活動をしてほしい」と研修生に激励を行った。

講演をされる
落合 清四 氏

続いて、(公財)富士社会教育センター 落合 清四 理事長より『労働運動理念と職場リーダーとしての役割』と題し、連合結成の歴史や民間産別労働組合の歴史を含め、職場リーダーとしての心構えなどについてご講演頂いた。

〇労働力の価値は、人間が価値を上げていくことが出来る。人間とAIの違いはどこなのか、人間は共同帯になると力を4ではなく6にも7にも上げていくことができる。その為には、優れたリーダーの力が必要となってくる。

〇リーダーは覚悟を決めることである。摩擦をおそれるな、摩擦のないところに運動はない。リーダーはしっかりと厳しい現実の中から理想を作り、夢を描く必要がある。

〇三訓五戒の中に「己を捨てよ」とした言葉があり、仲間のために自分を捨てて取り組むことが大切であり、己を捨てたところに本音の己が出てくる。日常の中の訓練として「己を捨てよ」は意識していただきたい。

2日目は、社労研 大野 俊三 事務局長より『組織防衛の必要性』と題した講演をおこなった。組織防衛や組合役員としての心構えについてアドバイスをいただいた。

〇会社の目的は、業績を上げて社員の幸せを求める。労働組合の目的は、組合員の幸せを通じて業績を上げることである、ちょっとの違いであるがその違いを意識しないといけない。労使の目的は異なる、企業はともすると業績を上げることのみを目的にして社員の幸せを忘れてしまうことがある。企業は命令して結果がでればいいが、労働組合はプロセスが大切であり、その中で人間性を養っていく。

〇労使関係は大切である。経営者には、都合の良い話は上がってくる。だからこそ、組合役員は経営者に対して、耳の痛いことを言い続けなければならならい。仕事は、相互が影響し合うので掛け算で成り立っている。だから、経営は良くして行こうと努力をする。しかし、労使関係をより良くして行こうという姿勢は乏しい。経営は上位下達で動脈であり、労働組合は下意上達で静脈である。動脈だけで生きているものは存在しない、下意上達の機能が失われると現場がわからない経営者になってしまう。労働組合が職場の問題を経営に言っていくことが健全な労使関係であり大切なことである。

〇会社は、人材育成といっているがそれが正しいことなのか。多くの経営者が言う人材育成は、スキルアップや技能の向上で仕事ができる人間になることである。人生の中で仕事も重要だが、最も大切なことは人格の向上・育成をではないか。物事を損得の判断だけで進めるのではなく、善悪の判断が出来る人格を作らないといけない。人格の育成とは、人のために汗を流せるかどうかではないか。最高の労働条件は銭金のことではない、良い上司に出会うことである。良い上司とは、人のことを知っていることである。人のことを知るとは、喜怒哀楽がわかることである。そして、自分以上に後輩・部下を育てることである。人を育てることは、人のために汗をかくことである。そのことが経験できるのは、組合役員だけである。

電力総連役員を交えての意見交換では、各局からの取り組み状況報告をした後、参加者各班で前日にとりまとめた質問事項を電力総連執行委員が回答する形式で意見交換を実施した。「安全衛生の取り組み」「政治活動への理解活動」「エネルギー政策を巡る諸課題への対応」「労働政策や働き方改革への取組み」などが挙げられ、熱のこもった意見交換となった。

国政報告をする
小林正夫議員
国政報告をする
浜野よしふみ議員

最終日に、小林正夫参議院議員と浜野よしふみ参議院議員からビデオメッセージを頂き、国政報告と激励を受けた。

小林議員より、「現場の声が国を動かす。今のルールが時代に合わなくなったと感じることがあれば、情報を頂きたい。在宅勤務・テレワークなど新しい働き方が出ているなかで、労働安全衛生法第23条で事業者が整えなければならない作業環境がしっかりまもられているのか、労働組合でしっかりチェックをして頂きたい。今年度も残念ながら電力関連産業の職場で死亡災害が発生している。全ての仲間の安全を守る事が大切である。皆さんと一緒に仲間の労働安全を守って行こう。最後に、国民民主党は改革中道政党として現実的な政策の実現、政府を批判するのみでなく提案型の政党として頑張って行く」と報告された。

続いて浜野議員より、現在の政党状況が伝えられ「現在、地球温暖化対策が、強く打ち出され石炭火力フェードアウトが検討されている。しかし世界的に発展途上国が多くある中で、石炭火力発電所は必要である。日本としては、高効率の石炭火力発電所の開発・発展が世界的な温室効果ガス削減につながる政策ではないか。

日本は素晴らし国である。様々な理由はあると考えるが、先人達がその時々に賢明な判断をして、政策を選択して国造りをしてきた。この実績が、日本を作ってきたと考える。先人の連綿とした努力を踏まえ、『守るべきを守り・見直すべきを見直す』この考えで誤ることなく政策選択・政治の決断をしていかなければならない。皆さまと共に考え行動していく。」と報告された。

講演をされる
中村 勝雄 氏
全体総括をする
伊豆局長

また、3日間を通して、富士社会教育センター 中村 勝雄 専務理事から講義を受けた。「職場課題解決への取り組み」「上手な職場マネージメント効果的コミュニケーション」「安全への取組・マインド」等の講義では、「職場の声をどのように組織の課題として活動をしていくか」「勝者型のコミュニケーションから、コーディネート型コミュニケーションへ」「安全衛生活動は、知行合一であり、どんなに安全衛生が大切だと理由を知っていても、実践をしなければ知っていることにはならない、安全衛生は実践哲学になる」「日本は法治国家で、私たちの意見を反映させるには考えを、理解してもらえる議員がいることは大切である」など民主的な労働運動の必要性や、組合役員として日常活動等における知識、安全衛生、政治と暮らしのつながりなど、組合役員として知識を深める講義となった。また、3日間の共同生活や交流などを通じて、全国大の仲間同士のネットワークづくりや連帯感を醸成することが出来た。

最後に、伊豆組織局長から「コロナ禍の中で、開催を非常に悩んだ。しかし参加者の皆さんをみて、開催してよかったと思っている。これから皆さんは組合役員として、すべての人に『ありがとう』の気持ちを持って活動をして行ってもらいたい」と3日間の総括を行い、2020ユニオンカレッジを終了した。

以 上

○受講風景

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