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 組織の強化をめざして
 ユニオンカレッジ2001(2001.11)

21世紀のユニオンリーダー集う!
ユニオンカレッジ2001開催

労使交渉・職場集会をはじめ、実践的研修を実施
 電力総連は、11月13日(火)〜15日(金)の2泊3日の日程で「ユニオンカレッジ2001」を静岡県掛川市において開催した。この研修は、2001年度の各単組大会にて組合専従に就任した役員、およびそれに準ずる役員を対象に毎年開催しているもので、今年も全国から48名の役員が受講した。
 研修は、参加者を6つの班に分け「職場活動の先頭に立とう! 幅広い視野を持ったリーダーになろう!」を合い言葉に、講義、グループディスカッション、模擬活動、発表等、九つのパートに分けて実施した。


PART I Welcome To カレッジ
 全国から集まった新任専従役員の緊張を解きほぐす「アイスブレイク」から始まり、固い頭をリラックスさせる「ブラックゲーム」、そして自己紹介および各班のリーダー等役割分担を行い、事務局から研修全般にわたるオリエンテーションまでを実施した。

PART II 基調講義
 電力総連の浜野事務局長より「これからの電力総連の方向とリーダーに期待すること」というタイトルで講義を行った。
 電力総連を取り巻く環境という面では、電力会社の抱えている債務や電源立地の問題、財務体質強化等の電力関連産業の情勢変化や、自由化に対するスタンスとしては、電力関連産業全体の問題と捉え、環境・エネルギーセキュリティを含め、国民社会全体にとっても良い改革にしていく必要があると話された。
 労働組合の方向性という面では、従来どおりの活動ではなく基本からスタートすることや、何故行うのかということから考え、行動していく事が大切であると話し、より良き労使関係の構築、執行部と組合員の信頼関係の必要性について講義を行った。

PART III 職場活動の進め方(1)

 参加者を2つのグループに分け、職場で問題が起こったと想定し、各班が組合執行部となり「出向問題」と「サービス残業問題」について、組合の対応についての実践研修を行った。この時間は、事務局が組合員および経営側という立場になり、それぞれから情報収集および問題点と原因の整理を各班毎に行った。

PART IV 講義(1)
 「リーダーの心構え」について、社労研の大野俊三氏より講義を受けた。
 実際に今、会社更生法を申請している企業を例に、倒産していく企業とはどういうものかお話しがあった。
 企業業績が上昇しているときに業績悪化の原因は作られるが、誰も指摘しない。理由は今現在は業績が上昇(成功)しているから…。業績が下がり始めた時に気が付くが、その時はもう手遅れである。経営者は、自分の位置(役職)が高くなればなるほど足元(現場・職場)が見えにくくなってくる。この時、労働組合は必ず職場(現場)の状況を知っておく必要がある。組合活動は、職場にある。組合は職場でしか活動できないと話された。
 職場組合員から相談を受けた時、ベテラン役員でも新任役員でも話しを聞いてあげることはできる。とにかく黙って聞いてあげることが大切であるということであった。職場の信頼を得る為には、とにかく「聞く」ことに徹する。反論は絶対しないことが重要であると講義された。

PART V 職場活動の進め方(2)
 各班毎に「会社への申し入れ書」を作成し、模擬労使協議会の質問事項、確認事項等をグループディスカッションした。

PART VI 職場活動の進め方(3)
 事務局が経営者側となり、各班はそれぞれ労働組合執行部となり、「PARTV」で集めた情報と事実関係をもとに、模擬労使協議会を実施した。各班は、出向問題については、出向辞令白紙撤回、サービス残業問題については、労働協約違反を経営に認めさせる為、限られた時間での質疑が行われた。

PART VII 職場活動の進め方(4)
 組合申し入れで労使協議会を開催し、その内容および結果を職場組合員に報告するという設定で模擬職場集会を実施した。事務局および参加者は、職場組合員の立場で各班執行部に対し、「出向協定について教えてください」「36協定について教えてください」とか「組合は勤務時間外での自己啓発残業とサービス残業をどう区別しているのか」などさまざまな質問を行い、各班執行部を問い質した。
 各班執行部発表の後、それぞれ参加者により「信任」「不信任」「保留」の意思表示を行ったが、信任された班は一班だけだった。

PART VIII 講義(2)
 今年は、第19回参議院議員選挙があったということから「労働組合と政治」というテーマで、産経新聞記者の寺井融氏による講義を行った。寺井氏は大学卒業後、民社党に入党し、西村慎悟衆議院議員の政策秘書を務めた経験があり、お付き合いされた国会議員の人間性や国政について裏話も含め、様々な角度からお話しいただいた。そのような中、労働組合が労使間では解決できない政策・法律という問題について、組織内国会議員の必要性や、労働組合が政治に関わっていかなければならない事例などを挙げ講演いただいた。

PART IX グループ討議発表
 グループ討議発表に続き、組合活動研修の進め方について鈴木講師より説明があった。申し出のあった組合員に確認すべき内容や、会社側の直属の上司、職場の同僚などからの情報収集や、労使協議会における論議、追求内容等について具体的に指導いただいた。
 今回実施した模擬組合活動はあくまでも研修であり、これが「正解」という決まったものはない。組合員の立場にたち、その人に最良の結果が生まれるように働きかけることが、執行部の取り組みとして正解だと話された。

研修のまとめ 閉講式
 ユニオンカレッジ全体を振り返り、新井副事務局長は総括を行うとともに、新しく専従役員になった参加者に対して、これから益々日本の経済状況は厳しくなる。電力関連産業においても効率化や合理化が進んでくると考えられる。要員削減、労働条件の見直し(引き下げ)等、組合員から組合に対する期待は高まってくる。専従役員になった今の気持ちを忘れずに、職場組合員一人ひとりの為、共にがんばろうと挨拶し、研修を締めくくった。

全国各地より参加した新進気鋭のユニオンリ−ダ−
全国各地より参加した新進気鋭のユニオンリ−ダ−

浜野事務局長による基調講義
浜野事務局長による基調講義

講演を頂いた産経新聞記者の寺井融氏
講演を頂いた産経新聞記者の寺井融氏

模擬労使協議会
模擬労使協議会

模擬職場集会
模擬職場集会

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