電力総連2005春季生活闘争
当面の進め方(その2)
|
電力総連2005春季生活闘争については、第1回中央交渉推進委員会(2月16日開催)で確認した当面の進め方(その1)を踏まえ、電力総連として初めて設定した統一要求日(2月22日)に一斉要求を行い、3月1日現在195組合が構成総連と連携を図りながら精力的な交渉を展開しています。
これまでの各組合の交渉は、従来以上に厳しいものとなっていますが、連合の「全ての労働者とともに従業員主権主義の復活を目指し、真面目に働く者が報われる公正な社会を実現する」とした闘争の考え方を踏まえ、経営施策に懸命に努力を傾注している組合員の期待に応えるべく、電力総連、構成総連、部会及び加盟組合の連携を図りながら、以下の考え方により今後の交渉を進めていくこととします。 |
l.要求書提出について
要求書提出に至っていない組合は、構成総連交渉推進委員会と連携を図り、「電力総連2005春季生活闘争方針」を踏まえ、早期交渉を念頭に遅くとも3月末までに実施することとします。 |
ll.交渉の進め方について |
1. |
雇用安定の取り組み |
|
要求前の職場点検など、これまでの取り組みを踏まえ、引き続き雇用安定の重要性について労使の共通認識を醸成するとともに、雇用安定に資する労使一体となった取り組みを展開していくことします。 |
2. |
労働協約の取り組み |
|
全ての組合が労働協約を締結することを前提として、雇用の安定確保の観点から人事条項の整備、労使協議会の設置・充実など、労働協約の整備・充実に向けて粘り強く取り組むこととします。特に、労使協議会に関しては、要求の趣旨に沿った運営ルールの確立を図るべく会社対応を求めていくこととします。
また、少子高齢化の急速な進展に伴い社会経済の構造が急激に変化することが予想される中にあっては、定年退職者継続雇用の新設・充実および仕事と生活の調和がはかれる環境整備は、社会的に欠くことのできない取り組みと認識し、職場実態に応じた対応について労使間の話し合い・協議を進めていくこととします。 |
3. |
賃金改定 |
|
要求前の事前準備を踏まえ、賃金カーブ維持分は最低限確保するとともに、構成総連と連携を密にしながら、連合・電力総連大の解決内容なども踏まえ、賃金水準の引き上げを目指して交渉を進めることとします。
また、賃金制度が確立されていない組合は、制度確立に向けて粘り強く会社に対応を求めていくこととします。
なお、電力総連は構成総連・加盟組合に対して、連合の中小共闘における妥結集約結果などの情報提供を適宜行っていくこととします。 |
4. |
賞与・一時金 |
|
賞与・一時金は年間賃金の一部として組合員とその家族の生活設計にとって重要な役割を担っていることを踏まえ、生活給的部分である年間4.0ヶ月を最低限確保した上で、経済・社会の情勢変化を前向きに捉え、要求の趣旨に沿った解決を図るべく交渉を強化することとします。 |
5. |
適正な労働時間管理の充実に向けた取り組み |
|
不払い残業の未然防止や過重労働による安全衛生面の視点に立った「不払い残業防止キャンペーン」などの取り組みのフォローを行うとともに、今後の適正な労働時間管理の充実に向けての具体的な対応について労使間の話合いや協議を進めていくこととします。 |
6. |
パート労働者等の均等待遇を視野に入れた取り組み |
|
パート労働者等の非典型労働者が増加する中で、労働者派遣法・関係政省令の改正など、働き方や雇用・就労形態の多様化に向けての情勢が大きく変化しており、パート労働者等全従業員を視野に入れた取り組みは、社会的に極めて重要であるだけではなく、今後の電力関連産業で働く者への影響も考慮して、要求の趣旨に沿った取り組みを進めることとします。 |
lll.日程について |
1. |
解決時期 |
|
電力総連の加盟組合は、連合の集中回答・解決促進ゾーンを踏えつつ、統一要求日の設定趣旨である電力総連一体となった取り組みの下、前年実績よりも前倒しを図ることを念頭に、3月中の解決を目指して最大限の努力を行い、遅くとも4月中の解決へ向けて鋭意交渉を強化することとします。 |
2. |
会議開催 |
|
(1) 第1回交渉責任者会議を3月29日(火)に開催することとします。
(2) 第3回中央交渉推進委員会を4月7日(木)に開催することとします。 |