電力総連第32回定時大会は、平成24年9月4日〜5日、愛知県名古屋市の「名古屋市公会堂」において開催され、全国各地から約1,400名が参集した。
原子力の再稼動をはじめとするエネルギー政策や、電力システム改革に対する政府への働きかけ、政治活動などについて活発な論議がかわされた。また、第23回参議院議員通常選挙に向けて、組織内候補予定である、
浜野よしふみ会長代理の必勝決議が満場一致で採択され、22万組合員の総力を結集し取り組むことを確認した。
冒頭あいさつで、種岡会長は「未曾有の被害をもたらした東日本大震災から1年半が過ぎようとしている。今なお、多くの方の行方がわからないままとなっている。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げる。
福島第一原子力発電所の事故により、多くの皆様に大変なご迷惑、ご不便をおかけしていること、電力関連産業に携わるものとして、あらためて深くお詫び申し上げる。
また、多くの皆様から多大なご支援を頂いていること、更には、電力需給が逼迫する中で、節電などにご協力を頂いていることに心より感謝を申し上げる」と述べ、東日本大震災や原子力事故、各地で発生した自然災害からの復旧・復興ならびに全国的に電力需給が逼迫する中で、電力の安全・安定供給をめざし、懸命な努力が重ねられ、今この瞬間にも、その責任を果すために全力で邁進している組合員とその家族に敬意を表した。
2012年度の活動については、原子力の安全対策と信頼、労働災害の撲滅と働く者の安全衛生の確保、組織強化・拡大と男女平等参画社会実現への取り組み、国際労働運動、春季生活闘争と基本的労働条件の維持、エネルギー政策、政治活動の7点について述べた。
大会来賓として地元より大村秀章愛知県知事、労働界より南雲弘行連合事務局長、政党からは民主党樽床伸二幹事長代行、加賀谷健参議院議員、組織内国会議員の藤原正司、小林正夫両参議院議員より東日本大震災からの復旧・復興、電力需給が逼迫する中、安定供給に全力を挙げて取り組んでいる電力総連組合員に対する激励のメッセージを頂いた。
経過報告では2011年度一般経過報告、一般会計・年金会計等の財務報告がされ、質疑応答後、満場一致で承認された。
また、新規加盟組合紹介では、この1年間で6組合679名が私たちの仲間になり、代表の方々を紹介し、大会構成員全員の万雷の拍手で激励を行った。
続いて、第1号議案2012年度運動方針、第2号議案から第9号議案の提案をし、エネルギー政策と原子力の再稼動に対する政府への働きかけや電力システム改革に対する今後の対応などについて質疑応答を行い、提案された議案は満場一致で承認された。
第10号議案では、第23回参議院議員通常選挙必勝決議の提案を行い、大会構成員の大きな拍手で満場一致で可決され、その後「浜野よしふみ必勝セレモニー」が行われた。セレモニーでは、浜野よしふみ氏自身の思いとして「全国の電力関連産業の職場の努力が真っ当に世の中から評価されること、原子力をはじめとするエネルギー政策は冷静かつ総合的議論の積み重ねであり、国民的財産を一時の感情だけで台無しにすることがあってはならないこと、『継続』と『改革』を通じて日本の良さを守り、育てる姿勢が大切である」との所信を力強く述べた。
引き続き、派遣役員の紹介、役員補充選出についての報告、2012年度の役員紹介を行った。また、今大会をもって退任される3名の役員のこれまでの労をねぎらい、種岡会長より表彰を行った。
最後に役員を代表し、種岡会長より「一点は政治に関わることを、我々場外にいて愚痴や不満を言っていても何の問題の解決にもならない。我々の代表をプレーヤーとして送り出し、一緒になって政治の改革を進めていくことが重要である。そのような点からも「浜野よしふみ」を参議院議員として誕生させること、皆さんのご協力を重ねてお願い申し上げる。二点目は最近の政府の様々な政策、あるいは様々な団体が検討している政策を見ると、そこに働く人達の職場実態、働いている人達の思いが必ずしも伝わっていないのではないかと思う。職場実態をしっかりと様々な政策の中に伝えていくことが、より一層労働組合に求められている役割ではないかと感じている。是非とも皆さんの不断のご協力をお願い申し上げる」とし、ガンバロー三唱で2日間に亘る全大会日程を締め括った。
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