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 第5期セミナー
 5.活動報告

【活動報告目次】
 (1)事前研修
 (2)結団式
 (3)フィリピンでの生活
 (4)地球とのふれあい フィールドワーク
 (5)人間とのふれあい
 (6)反省会
 (7)フィリピンにおける植林の現状
 ふれ愛すと 番外編

(1)【事前研修】 6月26日(土)電力総連会議室
 電力総連ふれあいプロジェクトの一環としてスタートした同セミナーも今年で節目となる第5回目を迎えることとなった。
 始めて顔を合わせるメンバー18名が、期待と緊張の面持ちで電力総連に集合した。
 冒頭、電力総連猿田副事務局長より、セミナーに対する心構えとして、「仲間との交流・絆を深め、外国を自分の目で見て視野を広げるとともに、自分自身を見つめ直すきっかけにしてほしい。また、遊びに行くのではなく研修であるということを忘れないでほしい」と話され、「海外へ行くんだ」という団員の甘い考えに喝を入れていただいた。
 それぞれが自分紹介を行い、2週間、生活を共にするメンバーの顔と名前を確認したが、憶える余裕はなっかた。しかし、みんな同じように期待と不安を胸に集まった仲間なんだと確信した。その後、日程や現地での生活等の説明を受けた。また、昨年の同セミナー参加者から生活や植林活動など、アドバイスを含めさまざまな意見交換を行った。
 そして最後に、「ふれ愛すと」と名付けられたメンバー全員が出発日も元気に集合することを誓い合い終了した。

(2)【結団式】 7月2日(金) 電力総連会議室
 出発当日、「ふれ愛すと」は、「みんなと仲良くやっていけるだろうか」「こんな重い荷物は自分だけかも」といった不安を抱えながらも、全員が笑顔で無事再会した。
 自分たちでデザイン、作成した最高にキュートなお揃いのTシャツを身にまとい、「いよいよ未知の世界キランへ行くのだ」と、それぞれの思いを胸に式は進行していった。
 妻木事務局長に挨拶をいただき、勢山リーダー、丸岡サブリーダーによる息の合った決意表明、そして記念撮影と続き式は終了した。
力強い決意表明
力強い決意表明

はじめてお揃いのTシャツを身にまとったふれ愛すと

(3)【フィリピンでの生活】
 ヌエバビスカヤ州キラン村。ルソン島の北部に位置し、マニラからバスで約8時間もかかる山間の農村である。ここから車で約15分のところにアリタオという町がある。この町には、食料品から日用品・衣料品をはじめ生活用品が全て揃う青空市場のような市場がある。この市場に私たちもかなり?お世話になった。
酒屋にて
酒屋にて
川の水で子供たちと洗濯
川の水で子供たちと洗濯
 ふれ愛すとの寝床は竹で造ったバンブーハウス、高床式で風通しもなかなか良く夜はヤモリの鳴き声がBGMで、フィールドワークで疲れきった団員の身体を癒してくれる場所である。トタンで出来た小屋の中にドラム缶がふたつ、ここがお風呂というか水浴び場、常時、川の水がホースにより流れ込んでおり、団員の陽に焼けた肌を冷やすとともに、一日の汗を洗い流す場所である。トイレは足腰が鍛えられそうな不思議な形の便器で、使用後は自分で桶を使って流す人力水洗スタイルだ。生活用水は当然、川の水と井戸の水である。
 食事は、日本でオイカスの研修を受けた研修生OBの女性が、フィリピン料理を日本風にアレンジして料理してくれるので、毎日おいしくいただくことができた。お米は細長い少しパサパサしたものだったが、フルーツは、今まで味わった物を覆されるほどの美味しさだった。マンゴーをはじめとするフル−ツは、バンブーハウス周辺の木にいくらでも出来るそうだ。そして時には味噌汁の様なスープも出てきて、日本食が恋しくなるようなことはなかった。
 夕食後は、自由時間となるわけだが、毎日の反省会だけは必ず行なった。リーダーを中心に、一人ひとり全員が一日の反省を話す。それぞれの反省についてみんなでディスカッションし、最後に団長、事務局長からコメントをいただく。環境問題や帰国後の活動等について話し合った時は、2時間を超えることもあった。
 私たちが生活した場所は見渡すがぎりの山と空しかない、夜になると星は落ちてきそうなほどに空を埋め尽くし、近くの木々には無数の蛍が集まり、まるでクリスマスツリーのように光を放っていた。大自然のすばらしさを体感できる場所であった。
皿洗いのプロ登場?
皿洗いのプロ登場?
みんなで朝食
みんなで朝食
バンブーハウスの中にて
バンブーハウスの中にて
大自然に囲まれての昼食
大自然に囲まれての昼食
”ちょー うめえー”
”ちょー うめえー”
噂のトイレ
噂のトイレ

(4)【地球とのふれあい フィールドワーク】
 フィールドワーク(植林関連作業全般のこと)の場所は、バンブーハウスから一時間程登った山の頂上付近だった。
 ブラッシング(下草刈り)は事前にワーカーさんがやってくれていたので、私達は植林作業に専念することができた。
 植えた木は「ジェミリーナ」という乾燥に強く、成長も早い種類で、まず山々に保水力を持たせる事を目的とした樹木である。大きくなると、茎は白っぽくスリムなラインで名前の通りなかなか女性的な木である。
苗床にて
苗床にて
やっとの思いで到着
やっとの思いで到着
 フィールドワークを行う日は、朝6時30分から朝食をとり、まだ涼しさの残る8時にバンブーハウスを出発し近くの苗床へ向かう。そこで、自分で背負って登れる分(男性25〜35本、女性10〜20本)を「しょいこ」に積み込み、飲料水を携え、植林現場へ登山開始となる。
 植林場所への登山道は、一応整備はしてあるが、傾斜はきつく、小石がころがっており、気をつけないと足を滑らせ転んでしまう。決して無理をせず、それぞれのペースでゆっくりと登ることとした。山頂に到着したら休憩をとり、順次作業を開始した。
 フィールドワーク初日は、運んだ苗の本数が少なかったのか、作業が思ったより早く終わった。その夜の反省会では、植林現場が遠い為、苗の運搬に要する時間に比べると、植林はあまり時間がかからないということから、より多くの苗を植えるため、運搬班と植林班に分かれて取組むこととなった。また昼食も時間的ロスを考えて山頂でとることにした。
 苗は左右の間隔を2メートルに保ち、ビニールのカバーを破り垂直に植える。なるべく柔らかくした土で埋め戻し、茎の周りを踏み固める。作業は暑さと急傾斜のもとで、想像以外に厳しいものであったが、私たちは全ての苗が大木に育つことを祈り、一苗ごとに愛を込め、全部で2000本余りを植林する事ができた。
 また、植林するにあたって不可欠なブラッシングも体験した。ブラッシングとは、スコップを使って1.4メートル程まで伸びた雑草を根っこから取り除く作業だが、コツをつかむのが難しく、植林の数倍は体力を消費する激しいものだった。始めての体験であったことからか全身筋肉痛になった。
”苗木 持ってきたゾ”
”苗木 持ってきたゾ”
お手製の看板と一緒に
お手製の看板と一緒に
一本一本心を込めて苗を植える
一本一本心を込めて苗を植える
力強いつるはしさばきで穴を掘る
力強いつるはしさばきで穴を掘る
ブラッシング体験中
ブラッシング体験中
How many いい顔
How many いい顔

(5)【人間とのふれあい】
【ホームビジット】 7月5日(月) キラン
 キランに着いて2日目の夕方、プロジェクト現場で働くワーカーさん宅を2人1組で訪問した。私たちはもとより、迎えに来てくれたワ−カ−さんもとても緊張して、英会話に対する不安と重なり、会話があまり進まなかった。
 ワーカーさん宅は、バンブーハウスから徒歩15分〜30分くらいのところにあった。住まいは、質素な作りでこじんまりとしているが、きれいに掃除されていて住み心地が良さそうであった。電話はなく、その代わりに無線が通信手段として使われていたのには、少し驚いた。
 家に着くとまず、ファミリーの紹介をしてくれた。フィリピンの人たちは英語が話せるが独特な訛り("R"をものすごい巻き舌で発音していた)があり、最初は何を言っているのかさっぱり理解できず、頭の中は「?」でいっぱいになってしまった。しかし慣れてくると徐々に会話ができるようになった。そして私たちが日本から持参したおみやげを渡すと、とても喜んでくれた。
 その後、夕食をごちそうになった。料理はビーフン・フライドチキン・スープ・ライスケーキなど、私たちの口に合う食べ物ばかりでどれもとても美味しかった。
 始めての地元の人たちとの交流で緊張していたにもかかわらず、夕食が終わって子供たちと遊んでいるうちに、あっという間に時間が過ぎ、気が付くとバンブーハウスに戻らなければならない時間になっていたので帰ることを告げると、ワーカーさんファミリ−はとてもさみしそうだった。
 名残惜しい気持ちでバンブーハウスに戻ると、ふれ愛すとのみんなはビジット先での話で盛り上がっていた。始めての現地の人たちとの交流が無事終わって緊張の糸が切れたのと同時に、仲間の顔を見て安心したのか、みんな興奮気味だった。
 ホームビジットでふれ愛すとは、キランで暮らす人たちとふれあい、彼らの生活にふれることができた。この体験を通じて私たちは、人間として多くのことを考えさせられた。
プレゼントしたぬりえを楽しむ
プレゼントしたぬりえを楽しむ
ファミリーのみんなと
ファミリーのみんなと

【5周年記念行事】 7月7日(水) バヨンボンの州庁舎
  セミナー5周年を記念して、ヌエバビスカヤ州庁舎内の州民ホールにおいて「子供の森計画 環境フォーラム」が開催された。
 フォーラムには、電力総連から妻木事務局長、山下組織担当部長、ふれ愛すと18名と、ヌエバビスカヤ州関係者、電力総連が支援している「子供の森計画」参加校12校の先生、生徒など約300名が参加した。
 OISKAヌエバビスカヤ支局副会長から歓迎の挨拶をいただいた後、妻木事務局長が「地球規模で進む環境破壊を防ぐためにも、これから更に友好を深め、この地でのボランティア活動を継続していきたい」と挨拶を述べた。その後、「子供の森計画」活動報告を受けたが、各学校の取組みにより確実に木が育っていることと、私たちの支援が本当に役立っていることを実感した。
 また、5周年を記念し、植林プロジェクトにおいて、重要な防火帯を準備・維持するための「ブルドーザー」を寄贈した。これを受け取ったマリオ・ロペスさん(ヌエバビスカヤ植林プロジェクトマネージャー)から(ブルドーザーを寄贈していただいたことは、電力総連が植林のみではなく、その後のメンテナンスにも目を向けている証拠。有効に使わせていただきます。」と感謝の言葉を受けた。
 フォーラムでは、参加した各学校の生徒達は、フィリピンの歌や踊りを披露してくれた。「ふれ愛すと」は七夕に因んだ創作劇「織り姫と彦星」を披露し、子供達の賑やかな笑い声が会場中に響きわたった。
将来フィリピンが緑でつつまれるように・・・
将来フィリピンが緑でつつまれるように…
寄贈したブルドーザーと妻木事務局長
寄贈したブルドーザーと妻木事務局長
州庁舎州民ホールにて
州庁舎州民ホールにて

 

【ホ−ムステイ】 7月10日(土)〜7月11日(日) バヨンボン
 ホームステイは、2人1組あるいは1人で、フィリピンでも比較的裕福な家庭に1泊2日でお世話になった。ある家庭は2泊してほしいということで、2泊3日お世話になったメンバーもいた。ホストファミリーの職業は、医者や州職員、教員等であった。
 初対面の人の家に泊まらせていただくということで、私たちはホームビジット以上に緊張していたが、ホストファミリーに会ってすぐその不安は吹き飛んだ。とにかくフィリピンの人たちは陽気でやさしい。しかも私たちのような見ず知らずの外国人を笑顔で暖かく受け入れてくれた。ただひとつ不安なことと言えば、自分たちの英会話能力だった。
 裕福な家庭だけに、ホストファミリーはいろんなところに連れていってくれた。ボウリング、ショッピング、ドライブ、ディスコなど。行く先々でホストファミリーの知り合いに会い、その度に私たちを紹介してくれるのがうれしかった。私たちを本当の家族のように扱ってくれている気がした。
 ホームステイをして、フィリピンでは貧富の差が大きいことを感じた。例えば、ホストファミリーが連れていってくれたハンバーガーショップでは、ハンバーガーとポテトとコ−ラのセットが50ペン(約170円)もする。それを10人分も平気で買ってしまうのだ。それに比べてキランのワーカーさんの給料は1日120ペン(約400円)である。このような貧富の差を目の当たりにした私たちは、なんだか複雑な心境であった。
ホストファミリーと
ホストファミリーと
似合ってまちゅか?
似合ってまちゅか?
川を渡って小学校へ
川を渡って小学校へ
ディスコでダンシング!
ディスコでダンシング!

【ヌエバビスカヤ州知事表敬訪問】 7月12日(月) バヨンボンの州庁舎
 色とりどりの花に囲まれ手入れの行き届いている、まるで国立公園のようなゲ−トをくぐり、私たちは見るからに真面目さと優しさを感じさせるロドルフォ・アグバヤニ知事にお目にかかることができた。知事は、弁護士、裁判官を経て知事になられた有識者ということで、非常に信頼のおける方であった。
 知事は、オイスカの植林プロジェクトおよび子供の森計画に非常に協力的であり、昨年10月には日本を訪問され、オイスカ事務所や電力総連の事務所に足を運ばれた。
 日本人がわざわざ遠くからやって来て、我々の国に植林する。姿を見ることによって、植林や森の大切さに国民が気づき始めたと。現在では、木を植えるという習慣も広まりつつあり、特に子供達が活動に前向きに取り組んでいると語っておられた。
 私たちは、オイスカの推進するプロジェクトが段々と成果を挙げているのが、知事の言葉で良く理解できた。
州知事室にて
州知事室にて
国旗掲揚広場にて
国旗掲揚広場にて

【子供の森計画支援校 学校訪問及び交流会】
 子供の森計画は、支援者が支援する学校を決めて、その生徒が行う植林活動への支援や教材支援、学校の施設整備、修学支援を行うもので、「木を植える」という概念のない東南アジア諸国の子供たちに「木」の大切さを学んでもらうことと、支援者にとっても支援したものが「森」といった具体的な形になるのが特徴。
 電力総連では、ふれあいカンパの一部をこの「子供の森計画」支援にあてている。
 支援校は、フィリピン12校、インドネシア2校、フィジ−1校の計15校で、今回はこのうちの2校を訪問した。

【マガプイ小学校】 7月13日(火)
 州都であるバヨンボンから約30分、ジプニーに揺られ到着した。この小学校は約200名の児童がおり、全員が手作りの日本の国旗とフィリピンの国旗を振り私たちの来校を歓迎してくれた。
 交流会では、先ず校長先生から、歓迎の言葉と支援に対する感謝の挨拶が述べられ、それに対して私たちからも団長から出会いの歓びと今後の活動に対する激励の言葉を送った。
 その後、一生懸命練習したであろう歌や、ダンスを披露してくれ、ふれ愛すとも何度も練習した歌を披露し、折り紙、縄跳び、ゴムボールを贈った。セレモニーの後は、それらを使って子供たちと遊んだ。
 子供たちの輝く瞳と眩しい笑顔に全員が感動し、将来の森に対する希望が感じられた。

【ラブニ小学校】 7月13日(火)
 バンバンという町から約30分ほど東に入ったところにあり、約120名の児童がいる小学校である。
 こちらでも子供達が炎天下の中、笑顔で私たちの来校を歓迎してくれた。交流会では子供たちが披露してくれた歌や踊りにふれ愛すとも乱入?し楽しい時を過ごした。
 その後、教室や校庭に分かれプレゼントした折り紙や縄跳びを使って遊んだ。短い時間ではあったが子供達と交流を深めることができた。
 この学校の子供の森には、第3期のふれ愛すとが訪問した際に植樹した木が3メートル位まで成長しており、活動の素晴らしさを再認識させられた。今回も全員で記念植樹を行い、成長を祈念し、また会えることを願いお別れの時となった。
マガプイ小学校の子供たちと
マガプイ小学校の子供たちと
ラブニ小学校の裏山にて記念植樹
ラブニ小学校の裏山にて記念植樹

【さよならパ−ティー 〜Fare-well party〜】 7月13日(火) キランバンブーハウス
 キラン最後の夜、お世話になったワーカーさんやホストファミリーを招いて盛大なパ−ティーが、バンブ−ハウスで開催された。豚の丸焼きをはじめ、放牧している牛のサイコロステー、新鮮なフル−ツ等、たくさんのごちそうがテーブルいっぱいに並んだ。
 我々ふれ愛すとは、広島風お好み焼きとかき氷を作って参加者に食べてもらったが、行列ができるほど大好評だった。
 パーティーは、カラオケやダンスで大いに盛り上がった。私たちも「乾杯」等を披露した。パーティーの終盤にロペスさんから「植林活動に対する感謝状」をいただき、大感激の一夜となった。
広島風お好み焼きに悪戦苦闘
広島風お好み焼きに悪戦苦闘
ハイ チーズ!
ハイ チーズ!

【バースディ・パーティ】 7月14日(水) マニラ
 帰国の為、キランからマニラへと移動してきたこの日は、ひとりのふれ愛すとの誕生日だった。5周年記念行事で「牛」役を好演した小菅誠さんは、本人が気付かないうちに25歳の誕生日を迎えた。
 ホテル内の中華レストランでの夕食がひととおり終わると、巨大なバースデーケーキが登場した。ふれ愛すと全員による「ハッピーバースデー」の大合唱に続いてバ−スデ−プレゼントが渡された。プレゼントは、ふれ愛すと一人ひとりからのメッセ−ジが書かれたカードとTシャツ等で、自分の誕生日もすっかり忘れてしまうほど、フィリピンの生活に馴染んでいた彼は、目頭を熱くしながら本当に感謝していた。
 日本から遠く離れたフィリピンの地で迎えた誕生日は、一生忘れられない思い出のひとつとなったことだろう。
ローソクの火を消すまこっち
ローソクの火を消すまこっち
チュッ!「・・・・」
チュッ!「・・・・」

(6)【反省会】8月20日(金) 電力総連会議室
 7月16日に帰国してから、約1ヶ月ぶりに「ふれ愛すと」18名が再会し、今回のセミナーの締めとなる反省会が開催された。
 集合場所である電力総連会議室では、フィリピンで2週間、生活を共にした仲間達の笑顔と、フィリピンでの思い出話や帰国後に体調を崩した話、写真交換が始まった。
 会は新井電力総連組織担当次長の司会により始まり、猿田副事務局長より慰労の言葉と今後の活動の課題等を贈り、その後、今回の反省会点及び今後の課題等について議論した。本セミナー全体を通しての反省事項を抽出し、今後のセミナーがよりよいものになるよう真剣に意見を出し合い議論を行った。
 セミナーを終えての「ふれ愛すと」各人の感想としては、現地の人達とふれあいを通じて人の思いやり、優しさを再認識するとともに、植林作業を通じて仲間の大切さ、地球環境問題について決めて考えさせられたとの感想が多く、本セミナーの主旨を全員が理解・達成できたものと思われる。

 今回への反映事項としては、
・ホームビジット及びホームスティ先等の情報をなるべく早く確認できれば、古着等の準備ができるのでは?
・フィールドワークにもう少し時間を割いては?
・支援校訪問数をもっと増やしては?
等、次回セミナーへの期待を込めた意見交換を行なった。

 以上、本反省会の内容を次回セミナーに反映していただき、今後にセミナーがよりすばらしいものとなることと「ふれ愛すと」の更なる交流を願いつつ、本反省会は終了した。
イメージ
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(7)【フィリピンにおける植林の現状】
山
 フィリピンでの植林活動は、フィリピンの人達の「意識改革」から始まる。
 元々、「植林」の概念さえ持ち得ない人々に、植林プロジェクトの意義・重要性を認識させることは並大抵ではないが、毎年、我々のように植林ボランティアとして多くの日本人がキランに行くことにより、たくさんの地域住民が参加してくれる様になってきている。また、州知事であるロドルフォ・アグバヤニ氏は、オイスカの植林プロジェクトに非常に理解を示されている方であり、州民に対して、機会がある事にオイスカの存在及び植林の意義・役割についての話をして下さっている。
 フィリピンの伝統的農業の手法である「野焼き」の習慣は、かつてより山岳民族の間で行われていた。乾季と雨季がはっきりしているフィリピン北部では、乾季に牧草地に火を入れ、新しい草の芽を芽吹かせる為に実施しているが、せっかく雨季に芽吹いた木の芽も全て焼けてしまい、木々の生育を阻害する一因となっている。また、せっかくプロジェクトとして植林をしても、手入れ等を怠ったり、山火事等により焼失したりと、全てを生育させる事は難しいのが現状である。貧しい生活水準の為に、その日その日を食べていく事に一生懸命で、自然環境にかまっている余裕のないことが、植林という行為が定着しない原因であるものと思われる。
 しかし、プロジェクトスタート時に植えた木々が10メートルを超え、人々に視覚に入るようになり、これが地域の人達に少なくとも認識されるようになってきており、最近では、山火事の時、プロジェクトに直接関わっていない人が消火活動に協力してくれるようになった。徐々にであるが「行動」として現れてきている段階である。
山

【ふれ愛すと 番外編】
ふれ愛すとを探せ!
ふれ愛すとを探せ!
みんなのアイドル石橋さん
みんなのアイドル石橋さん
牛1号・2号
牛1号・2号
5期 イロモノトリオ
5期 イロモノトリオ
ひめ、いがちゃんをなげる
ひめ、いがちゃんをなげる
まっつあんです
まっつあんです
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