電力総連が支援しているJVC「タイ国地場の市場作りプロジェクト」は、タイ東北部コーンケン県地域の「地場の市場」づくりによる自然・持続的農業の普及、村人の生活の安定と向上を目指したプロジェクトです。 |

町の直売市場 |
タイ農村部では、 1960年代から政府によって推進された外貨獲得を目的とした商品作物の単一栽培によって、在来の地域資源と自然環境が消失し、村人は従来の生活様式を変更せざるを得なくなり、主体性が失われました。農作物の価格についても、政府や企業、仲買人が一方的に決定し、その上国際価格の影響を受けて、農民たちは翻弄され続けてきました。その結果、農民たちは多額の借金を抱え、出稼ぎを余儀なくされています。 |

町の直売市場(2) |
このような状況の中で、JVCは、村人自身の手による市場を作ることで、地域の中で資源とお金が循環する流通システムを作り出し、外部から受ける大きな経済的影響をできるだけ少なくし、村人自身が食物、流通方法、価格などにおいて決定権を持てるようになることを目指し活動しています。
また、地場の市場をきっかけとして、地域の生産者と消費者がお互いの生活のあり方を考え、地域の問題に協力して取り組めるようになってきています。なおJVCのプロジェクトとしては 2006年3月末をもって終了、2007年度からは村人たち自身によって活動は継続されていく予定です 。 |

2005「ふれあいカンパ」支援金贈呈 南雲事務局長(左)、清水事務局長(右)
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