女性役員連絡会

女性の参画を高め、魅力ある労働組合の構築へ
2023電力総連女性役員連絡会を開催

令和5年10月27日(金)~28日(土)の2日間に亘り、女性役員連絡会を開催し、構成総連、加盟組合の女性役員(専従・非専従)38名が参加した。

女性役員連絡会参加者一同
(中央)労働調査協議会 後藤氏

電力総連では、男女平等参画推進計画(以下、推進計画)のポジティブアクションとして「女性組合役員の育成と継続支援」「多様なネットワークづくりとニーズの引きだし」に取り組み、執行委員への女性の参画を高め、男女が共に主体的に参画する魅力ある労働組合を構築していくとしている。
冒頭、大森会長代理より「電力総連としても状況を把握し男女平等参画の推進に向けさらに取り組んでいきたいと考えており、女性役員の忌憚ないご意見をいただきたい。」とエールと決意を述べた。

築谷女性委員会主査

はじめに推進計画と女性委員会活動報告を行った。女性委員会報告では、主査団より女性委員会の成り立ちから男女平等推進に向けた取り組みの経緯、各種選挙への取り組み、女性役員のスキルアップに向けた勉強会などの報告がなされた。

労働調査協議会
後藤 嘉代氏

続いて、昨年度実施した電力総連「組合員アンコンシャス・バイアス意識調査」について、調査に携わった労働調査協議会 主任調査研究員 後藤氏を講師に招き、電力総連組合員アンコンシャス・バイアス意識調査結果の報告を受けた。 後藤氏からは電力総連の調査結果と内閣府が実施した「令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査」を比較して、電力総連の結果の特徴について事例を踏まえた説明があった。
また、説明の中ではアンコンシャス・バイアス意識調査に併せて実施した男女平等の進捗のアンケートにおいて「男性は、“家庭”、職場、組合のいずれの領域も、半数以上が「男女平等が進んでいる」と認識しているが、女性の6割は“職場”において「男女平等が進んでいる」とは思っていない。」といった男女で認識に相違があることも明らかになった。
参加者は、熱心に説明に耳を傾けてアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について知見を深めた。

電力総連「組合員アンコンシャス・バイアス意識調査」の説明を傾聴する参加者

その後、組合活動の課題の共有など参加者が事前に取り纏めた情報交換シートをもとに、グループワークでは「①女性が組合活動に参画するために必要なこと」「②女性が働くうえでの課題」「③組合活動で感じるアンコンシャス・バイアスと意識変革のために必要なこと」の3つのテーマを設定し、役員としての心構え、組合活動の中での課題や、女性がより組合活動に参画するために必要なことなど、「組合」「会社」「社会」に求めるものなど活発な意見交換となった。なお、グループワークは、1つのグループだけの意見交換ではなく、他のグループに移動して、多くの参加者と意見交換が出来るワールドカフェ方式を採用した。最後にグループごとでの発表を行った。
参加者からは「地域や職種が違っても同じような課題をかかえている部分が多くあること、また自分とは違った視点や考え方、新たな気づきがあり参加できて良かった。」と有意義な時間となった。

活発な意見交換をする参加者たち

発表する参加者

閉会のあいさつでは、城倉組織局長より「アンコンシャス・バイアス意識調査やグループワークを通しての新たな気づきを得ていただければ幸いです。また、悩みや相談など今回築いたネットワークを生かして活動をすすめてほしい。電力総連としては、スキルアップの場を今後も設けていきたい。母体組織において、本連絡会で話し合われたことを共有し、仲間を増やし、皆様の益々の活躍を期待する。」と述べ、連絡会を終了した。