女性役員連絡会
女性の参画を高め、魅力ある労働組合の構築へ
2024電力総連女性役員連絡会を開催

令和7年1月17日(金)~18日(土)の2日間に亘り、参議院議員会館と電力総連会議室で女性役員連絡会を開催し、構成総連、加盟組合の女性役員(専従・非専従)34名が参加した。
電力総連では、男女平等参画推進計画(以下、推進計画)のポジティブアクションとして「女性組合役員の育成と継続支援」「多様なネットワークづくりとニーズの引きだし」に取り組みを掲げている。執行機関等への女性の参画を高め、男女が共に主体的に参画する魅力ある労働組合を構築していく取り組みの一環として女性役員連絡会を平成27年から開催し、本年度で10回目の開催となった。

冒頭、大森会長代理より「電力総連としても男女平等参画の状況を把握し、推進に向けさらに取り組んでいきたいと考えており、本連絡会を通じて多様なネットワークづくりとみなさんの活発な参加をお願いする。」とエールを送った。

浜野よしふみ議員と竹詰ひとし議員との意見交換を行った。浜野議員からは第27回参議院議員通常選挙への支援も含めた国政報告を受けた。竹詰議員からは「選択的夫婦別氏制度」など本国会で取り上げられる女性に関わる法案などの国民民主党の取り組みの国政報告を受けた。
参加者からは「私たち職場の声を政治の場に届けるために、組織内国会議員の必要性が重要であると改めて認識した」といった感想が述べられた。



電力総連 政治渉外局の玉島局長から、至近の国民民主党の党勢拡大状況や電力総連の第27回参議院議員通常選挙に向けた対応について説明を受けた。玉島局長からは電力総連としてlit.link(リットリンク)などSNSを活用した広報活動を展開していくため、職場に広げていただきたいと参加者に協力を依頼した。

大久保主査
その後、全国女性委員会の大久保主査より全国女性委員会活動報告を行った。全国女性委員会の成り立ちから男女平等推進に向けた取り組みの経緯、女性役員のスキルアップに向けた勉強会などの報告がなされた。併せて、全国女性委員会が昨年から開設した全国女性委員会のInstagramについても紹介した。
2日目には、「ジェンダー・バイアス&女性のための自信創出研修」と題して、アパショナータ 代表&コンサルタント パク・スックチャ氏を講師に招き、講演を受けた。
パク氏からは「ジェンダー・バイアスとは」「女性活躍推進の状況」「女性の活躍が進まない理由」などについて各種データに基づく説明をいただいた。
参加者に対してパク氏から「自信創出のための4つのアクションとして、自分の能力を過小評価しない、自分の実績を認める、ポジティブな言葉を使う、チャレンジをしていきましょう!」とエールを送り、参加者は、熱心にパク氏の説明に耳を傾けて知見を深めた。


(右)自身の経歴を説明する 総務・財政局 橋本局長
続けて、電力総連 組織局の白鳥部長から「推進計画」の取り組みについて説明を行った後に電力総連 総務・財政局の橋本局長から女性組合役員としての自身の経歴や経験などを説明いただき、最後に橋本局長から参加者に対して「是非参加者のみなさんには組合役員を続けて組合役員だからこそ経験できる地域・職種を跨いだネットワークを作っていただきたい」とエールを送った。
2日目の最後には、これまでの組織内国会議員との意見交換や講演会を踏まえて、組合活動の課題の共有など参加者が事前に取り纏めた情報交換シートをもとに、「①女性が組合活動に参画するために必要なこと」「②女性が働くうえでの課題」の3つのテーマについてグループディスカッションを行った。グループディスカッションでは、役員としての心構え、組合活動の中での課題や、女性がより組合活動に参画するために必要なことなど、「組合」「会社」「社会」に求めるものなど活発な意見交換を行い、グループごとでの発表を行った。


参加者からは「地域や職種が違っても同じような課題をかかえている部分が多くあること、また自分とは違った視点や考え方、新たな気づきがあり参加できて良かった。また、職場や組合活動において自信をもって取り組んでいく良いきっかけとなった。」と有意義な時間となった。

組織局 城倉局長
閉会のあいさつでは、城倉組織局長より「組合執行部に女性が参画することによって、新たな視点での労働運動が展開できると確信している。是非、各加盟組合に戻ってからも積極的に参画いただきたい。また、悩みや相談など今回築いたネットワークを生かして活動をすすめてほしい。電力総連としては、スキルアップの場を今後も設けていきたい。母体組織において、本連絡会で話し合われたことを共有し、仲間を増やし、皆様の益々の活躍を期待する。」と述べ、連絡会を終了した。