安全衛生推進運動

令和5年度安全衛生対策活動計画

令和5年度安全衛生対策活動の展開にあたって

Ⅰ.取り組み期間

令和5年6月1日(木)~令和6年3月31日(日)

Ⅱ.重点目標

電力関連産業に働くすべての仲間が健康で安全に働ける職場環境をめざし、安全衛生最優先の意識向上をはかり、基本ルールの遵守を浸透させ「死亡災害ゼロ」の達成に向けて取り組みます。

Ⅲ.主な取り組み

安全対策活動の推進

死亡災害の多くが過去の類似災害や協力会社において発生している現状を踏まえた安全対策活動を、各機関がそれぞれの役割に応じて推進します。

電力総連

  • 構成総連・加盟組合と連携し、死亡災害ゼロの達成に向けて、安全衛生対話活動を実施します。
  • 構成総連で実施される各種研修会へ講師派遣等の支援を行います。
  • 安全衛生対策委員会において、取り組みの好事例等を水平展開・情報提供します。

構成総連

  • 加盟組合における取り組みの把握に努めることとします。
  • 各種研修会を実施するなど、「安全対策活動」の充実に向けた支援を行うこととします。

加盟組合

  • 労使連携のもと安全懇談会等を行い、労働災害に関する情報提供、職場課題の把握を行い、職場全体で安全衛生管理を進めることとします。
    また、機会を捉え、協力会社へ労働災害に関する情報提供等を行うこととします。
安全衛生最優先の意識向上への取り組み

(1)意見交換会等

電力総連

  • 繰返し災害・類似災害の再発防止に向け、過去の災害事例をもとに、構成総連および安全衛生対策委員などを対象に意見交換会等を開催します。
  • 死亡災害が発生した場合は、速やかに構成総連との情報の共有をはかり、類似災害再発防止に努めます。

構成総連・加盟組合

  • 安全衛生委員会や労使協議等の場を通じ、さまざまな労働災害および感染症対策から抽出される課題について改善・解決に向けて具体的な施策が講じられるよう取り組むこととします。
  • 死亡災害が発生した場合は、共有した情報等を労使協議等に活用することとします。

(2)「安全衛生ポスター」の作成・掲示

電力総連

  • 安全衛生に関する年間ポスターを作成し、職場や大会会場、各種会議体に掲示し、安全衛生意識の高揚と共有化に努めます。
  • 年間ポスターの作成にあたっては、職場と一体となった安全衛生対策の推進に資する観点から、加盟組合の組合員およびその家族を対象に、ポスター図案とキャッチフレーズを募集します。

構成総連・加盟組合

  • 電力総連が作成する安全衛生ポスター等を活用し、職場の安全衛生意識の高揚をはかることとします。

(3)機関紙等

電力総連

  • 広報媒体を活用し、安全衛生対策に関する情報提供に努めます。

構成総連・加盟組合

  • 電力総連が発信する情報を活用し、職場における安全衛生意識の高揚をはかることとします。
職場の安全衛生点検活動等の実施

「死亡災害ゼロ」「労働災害ゼロ」の実現に向けて、働く者すべてが職場の危険・不安全要因の事前排除をはじめ、労働者の健康確保や負担軽減など、「安全衛生最優先」の事業・業務運営がなされているか把握に努めます。

構成総連・加盟組合

  • 日常のオルグ・対話活動をはじめ「夏季・冬季安全衛生推進運動」「対話活動強調月間」などの機会を捉え、安全確保に向けた労使協議内容や長時間労働に起因する健康障害の未然防止への取り組み、労働者の健康確保、職場環境改善や要員確保への取り組みなど、課題や問題点の把握に努めることとします。
  • 安全衛生点検活動の見える化に向け、厚生労働省の「あんぜんプロジェクト」への参画を推進することとします。
安全衛生委員会や労使協議等の充実

電力総連・各部会

  • 安全衛生点検活動等を通じて把握された職場の問題点や課題への改善・解決に向け、職場実態を踏まえ、各事業者団体に対して、安全衛生対策活動への要請を行います。

構成総連

  • 加盟組合に対し、確実に安全衛生委員会が開催されているか把握に努めることとします。
  • 労働者が50人未満の加盟組合に対し、安全衛生に関する事項について、労働者の意見を聞くための機会を設ける措置が取られるよう協力を求めることとします。

加盟組合

  • 安全衛生最優先の業務運営がなされるよう、会社が策定する安全衛生計画等に対し事前に労使協議の機会を設けるなど、「職場点検活動」や「対話活動」を通じて把握した職場・現場における諸課題の改善を行うため意見提起していくこととします。
職場内コミュニケーション活動の充実

労働災害やメンタルヘルス不調を未然に防止するためには、一人ひとりの安全衛生意識の高揚と、協力会社も含めた職場で働くすべての仲間が何でも話し合える明るく風通しのよい職場づくりなど、心理的安全性の確保も必要となります。

構成総連・加盟組合

  • 「対話活動強調月間」や「職場集会」等の機会を捉え、組合員に対しコミュニケーションの重要性を周知することとします。
  • 組合役員が日頃から一声かけ、安全・あいさつ運動を実践することにより職場コミュニケーション活動の充実に取り組むこととします。
健康障害の未然防止とメンタルヘルス対策の充実と推進

電力総連

  • 構成総連・加盟組合と連携し、労働安全衛生法改正当を踏まえた情報共有により、健康障害・メンタルヘルス不調の未然防止に向けた取り組みを行います。

構成総連

  • 加盟組合における取り組み状況の把握に努め、メンタルヘルス対策に関する各種研修会を開催するなど、加盟組合・職場における「電力総連メンタルヘルス対策」の周知・活用など、支援を行うこととします。

加盟組合

  • ストレスチェックの受検や診断結果にもとづく面談の重要性を組合員に周知することとします。
  • 職場点検活動やストレスチェック集団分析の結果等を活用し、職場の労働時間や健康管理、長期休務者の職場復帰の現状等の把握、健康障害やメンタルヘルス不調者の予防・早期発見に努めることとします。
  • 安全衛生委員会や労使協議等の場を通じて、職場の実態や課題等について共有し、長時間労働に起因する健康障害やメンタルヘルス不調者を出さない職場づくりを推進することとします。
  • 休息時間の確保や、「イリスウィーク運動」を活用した休暇取得促進など、実態に応じた施策により、心身のリフレッシュや健康の保持増進をはかることとします。
  • 健康障害やメンタルヘルス不調者が発生した場合においては、「両立支援プラン」や、医療機関による「職場復帰支援プログラム」の策定などについて労使間で議論し、適切な対応を求めることとします。

Ⅳ.夏季・冬季安全衛生推進運動の展開

各機関が一体となって安全衛生対策活動に取り組むためのメリハリある運動として、「夏季・冬季安全衛生推進運動」を展開し、酷暑期や厳冬期の厳しい作業環境における労働者の安全と健康を守る取り組みを展開します。

1.夏季安全衛生推進運動
準備期間
令和5年6月1日(木)~令和5年6月30日(金)
実施期間
令和5年7月1日(土)~令和5年9月30日(土)
2.冬季安全衛生推進運動
準備期間
令和5年11月1日(水)~令和5年11月30日(木)
実施期間
令和5年12月1日(金)~令和6年2月29日(木)
3.電力総連の取り組み
  • 準備期間において、繰返し災害・類似災害の再発防止に向け、過去の災害事例をもとに、構成総連および安全衛生対策委員などを対象に意見交換を行います。
  • 電力総連・各部会が対応する各事業者団体へ協力要請を行います。
  • 広報媒体を活用し、本取り組みの周知や夏季・冬季特有の安全衛生、「イリスウィーク運動」に関する情報提供に努めます。
4.構成総連・加盟組合の取り組み
  • 準備期間において、夏季・冬季安全衛生推進運動への取り組みを策定し、加盟組合および組合員へ周知することとします。
  • 季節特有の安全衛生をテーマとした職場対話活動や研修会、安全衛生点検活動の実施など、協力会社を含めた取り組みについて、安全衛生委員会や労使協議等で論議することとします。
  • 機関紙等を活用し、取り組みの周知や安全衛生に関する情報を発信するなど、職場の安全衛生意識の高揚をはかることとします。
  • 構成総連は、加盟組合の実態や取り組みについて把握し、電力総連の安全衛生対策委員会等の場を通じて、水平展開を行うこととします。

令和5年度年間ポスター・キャッチフレーズ

年間ポスターイメージ図