2023ユニオンカレッジを開催

かっこいいユニオンリーダーをめざして
電力総連 2023ユニオンカレッジを開催

電力総連は、令和5年11月30日(木)から12月2日(土)にわたり、レクトーレ湯河原(神奈川県足柄下郡湯河原町)において構成総連、加盟組合の新任役員49名の参加のもと、「電力総連2023ユニオンカレッジ」を開催した。

基調講演を行う
大森会長代理

はじめに、大森会長代理より、持続的に魅力ある電力関連産業を目指し「電力総連の組織・現状と課題・取り組み」について基調講演が行われた。その中で、大森会長代理が日頃から心がけている「後輩をよく指導しよう!自分が歩んできた道だから。先輩のいうことを聞こう!自分が歩む道だから」という言葉を参加者へ伝え、エールを贈った。

講演する逢見氏

2日目には、(公財)富士社会教育センター 逢見理事長より『労働運動理念と職場リーダーとしての役割』と題し、「①労働組合の歴史と運動理念」と「②今日的な労働組合の役割」の2部構成で講演をいただいた。講演では、友愛会の結成から連合発足、民間産別労働組合の歴史など日本の労働組合の歩みに関する話から、ディーセントワークやジェンダーギャップなどを踏まえた今日的な労働組合の役割に関する話など、幅広い教えをいただいた。受講者は、労働組合役員としての心構えや組織拡大に向けた考えなどについて質問を行い、積極的に理解を深めようとする姿勢が見られた。

続いて、『男女平等参画推進に向けて』と題し、組織局 白鳥部長より電力総連における男女平等参画社会実現に向けた取り組みについて説明した。白鳥部長は、電力総連 男女平等参画推進計画(期間:2022年10月~2025年9月)」をもとに、数値目標の達成のみを求める活動にならないよう、活動の質的向上に取り組むことが重要であることや、意思決定の場への女性の参画および意見反映の必要性、アンコンシャス・バイアスの解消に向けた取り組みを示した。その後、「男女が共に主体的に参画する魅力ある労働組合の構築」をテーマにグループディスカッションを実施し、受講者のそれぞれの職場や組合活動における男女平等参画に向けた取り組みや、これから取り組むべきことについて各班で話し合いあった後、発表を行った。

2日目の終盤には、電力総連役員を交えての意見交換を行い、受講者各班でとりまとめた質問事項を踏まえ、電力総連役員から各局での取り組みなどについて回答し、電力総連としての課題等について認識を共有した。また、グループごとに各局と意見交換を行い、電力総連の活動に対する理解を深めた。
加えて、研修も終盤を迎え、ここまでの研修を通しての「気付き」や「学び」などについて班で意見交換を行い、そのうえで、各自において、「今後の取り組みに活かしたいこと」など目標をまとめた。

男女平等参画推進の取り組みを説明する白鳥部長
発表する参加者

3日目は、浜野よしふみ参議院議員より国政報告をいただき、時間外労働の上限規制や原子力発電所の動向、国民民主党の動向などについて、説明をいただいた。また、受講者との意見交換も実施した。
その後、公務の都合により参加が叶わなかった竹詰ひとし参議院議員からビデオメッセージを頂き、国政報告と激励を受けた。
国政報告や意見交換を通じて組織内国会議員の具体的な取り組みについて理解を深めた。

講演する園田 英幸氏

3日間を通して、富士社会教育センター 園田 英幸常務理事から「職場課題解決への取り組み」「労基法の基本とハラスメント」「男女平等参画推進に向けて」「安全衛生の取り組みとマインド」「組合活動と暮らしと政治」「公職選挙法の基本」について講義を受けた。各講義を通じて、労使協議による職場課題解決や職場におけるハラスメント防止対策や労働組合が行う安全活動など、グループワークを交えながら、組合役員として必要な知識や日常活動の重要性について理解を深めた。

総括する城倉局長

最後に、城倉組織局長から「このユニオンカレッジでできた縁をこれからも大事にしていただき、今後の活動に役立てていただきたい」と3日間の総括を行い、時代を担うユニオンリーダーとして期待の言葉を贈るとともに、労働組合役員として共に頑張っていくことを誓い合い、2023ユニオンカレッジを閉講した。
受講者は、3日間の研修を通じて、労働運動の歴史、課題などを学び、組織活動リーダーとしての資質向上を図るとともに、共同生活や交流などを通じて、全国大の仲間同士のネットワークづくりや連帯感を醸成した。

以上

受講風景